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人生の手引き書 壁を乗り越える思考法

著:渡部 昇一

紙版

内容紹介

「まえがき」より
~確かに先例のない情報技術革命の時代であるのは間違いないが、人の生きる道、糧、幸せのあり方は、昔と大きく変わりはしない。  
自分が尊敬する師や先輩の声に耳を傾ける。豊かな読書を通じての知的な体験など、自らの進むべき道は、先人の教えの中にヒントが宿っているものなのである。
<中略>私も人生の中で大いに苦しみ悩んだが、振り返ればその時々に師と仰いだ先人たちの教えに何度も救われたのであ

目次

目次

第一章 脆弱な自分に気づいたとき
・人は無意識のうちに、自分の努力不足を周囲のせいにしてしまうものである
・不満を持つのなら〝高い不満.を持たなければならない
・不満の解消に、神経を使ってはいけない
・〝慎重な行動“の裏には、「できない理由探し」がいつも隠れている
・難問にぶつかったときの決断拒否は、あやまちの中で最大のものである
・〝人生最大のチャンス.は、少なくとも3回めぐってくる
・どうしようもなく憂鬱なとき、手や足が解決策を与えてくれる
・〝小さな恍惚.をいたるところで見出すことができる人は、幸せである
・厄介な嫉妬にとりつかれたとき、どうすればいいのか?
・劣等感に、どう向き合うかで行く末に天と地ほどの差が出る

第二章 壁を前に、佇んだとき
・「もしそうでなかったら?」〝if.の問いかけが新たな視点を生む
・一つの信条にのめり込むのは、危険である
・「なんでだろう?」という小さな疑問を持つ目を鍛えなければいけない
・疑問を、疑問だけで終わらせない。必ず背後を推察する。
・独自の意見を導くコツは、「逆から考えてみる」といい
・たとえ話に置き換えてみると難しい問題は整理できる
・本質は何か? 議論するとき、ここを見誤ってはならない
・物事の真価は、過去の似た事例を検証するとよくわかる
・望みを持ったなら「どうしたらできるか」を考える。それこそが第一歩 ・謙虚な気持ちは美徳だが、行き過ぎると悪徳となる
・本当に自信のある人ほど、謙虚である ・複雑な国家規模の問題は、実感が伴う日常レベルまで下げて考える
・実体をつかむコツは、「点」と「点」を結びつけて考えることだ

第三章 壁を乗り越えるための思考法
・難しくてもいずれ面白くなるのが仕事、楽しくてもいずれ飽きるのが遊び
・初めての仕事をするとき、従順であることが重要である
・自分の意見と自分の人格を混同してはならない
・お人好しはマイナス要素だと思われがちだが、真逆である
・広がる好奇心を満たすのは、三十代からでいい
・借金をしたら、約束の一日前には必ず返す
・年季の入った職人の顔は、なぜ美しいのか
・「モノより心」「心よりモノ」ではなく、「モノと心」が大事である
・大成したいならば、まず気配りより.頭配り.を身につけること
・大成した人は、失敗の原因を常に自分に求めている

第四章 世の中とズレを感じたとき
・疑問なく流行に乗るのは、失望のタネをまくことに等しい
・明治維新を成し遂げた日本人のDNAを振り返る
・時代とは、いつも「大きな曲がり角にさしかかっている」のである
・世間に飲まれたくないと思ったとき、プライベートな空間は重要である
・世間からドロップアウトしたいなら、確固たる実績をあげる気概を持つことだ
・周囲とズレを感じるのは、自分のモノサシを持っているということである
・もし違和感を抱いたら、世間の常識より自分の感覚を信じる
・建前と本音が渦巻いているのが世の中だと心得る ・お金に対して、貪欲になっていい
・「わかったつもり」という思い込みこそ、成長を止める危険因子である

第五章 重要な判断をしなくてはいけないときに
・衝動的判断は、十中八九間違っていると心得る
・自分の本音をきちんと押さえることは重要である
・真似をすることは恥ずかしいことではない。大事なことは結果である
・自分が本当にやりたいための苦労は、「楽」に通じる
・壁にぶつかったとき、人は情熱を傾けて「できない理由」を探すものだ
・「心配すること」を「考えている」と思い込むのは、大きな間違いである
・メディアで流布される成功体験談に、躍らされてはいけない
・「無欲」であることは、素晴らしいことなのか?
・しかたなかった選択。それは「何かのご縁」と考える
・「気張らない」ことの重要性 第六章 幸運を呼ぶ思考法
・幸運は、準備された心に味方する ・徳川家康から学ぶ、運を「待つ」姿勢
・回り道を強いられたときこそ、目標を失わないことである
・敗者になったときこそ重要な「グッド・ルーザー」の思想
・「自分はツイている」という自己暗示が、幸運を呼び込む ・幸田露伴が説いた「幸福三説」とは?
・目の前に現れたチャンスは、捕まえなければ二度と手にすることはできない!
・「かくありたい自分」の姿を、できるだけ細かくイメージする
・利巧に立ち回れる人だけが成功するとは限らない
・ネットではなく、昔ながらの方法こそ知力が高まる

付属物

脆弱;不満;決断;拒否;嫉妬;信条;思考法;意見;人格;自分のモノサシ;衝動的;判断;幸田露伴

ISBN:9784594076283
出版社:扶桑社
判型:新書
定価:800円(本体)
発行年月日:2017年05月
発売日:2017年05月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX