鈴の神さま
著:知野 みさき
紙版
内容紹介
やさしい想いに満たされる、ほっこりファンタジー!
疲れた心にじんわり効きます。
四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、
愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。
中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。
甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。
ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通して
やわらかな気持ちを取り戻していく――表題作「鈴の神さま」のほか4編を収録。
2012年、第4回角川春樹小説賞を受賞した期待の新鋭のデビュー作です!
【著者プロフィール】
知野みさき(ちの・みさき)
1972年生まれ。ミネソタ大学卒業。東京でウェブ編集の仕事に携わったのち
カナダに渡る。現在、バンクーバー在住。五大銀行のひとつで内部監査部員を
務めている。
2010年、『連翹荘綺譚』が第5回ポプラ社小説大賞最終候補作となる。
2012年、鈴木みく名義で応募した『加羅の風』で第4回角川春樹小説賞を
受賞。受賞作は10月刊行予定。
目次
鈴の神さま 1996年春
引き出しのビー玉 1945年夏
ジッポと煙管 1988年冬
秋桜 2005年秋
十四年目の夏休み 2010年夏