目次

はじめに

第1章　高齢者介護に求められる「ケアの高度化」とはなにか　［野口 典子］
　1　日本の21世紀の高齢者介護の対象像
　2　日本における認知症ケア
　3　高齢期全般を視野に入れた日本の高齢者ケア
　4　福祉国家デンマークの高齢者福祉政策
　5　高齢者ケアに求められる「ケアの高度化」

第2章　デンマークの高齢者ケアの高度化を支える社会システム　［野口 典子］
　1　高齢者ケアの施策の方向と社会サービス法
　2　社会サービス法にみる高齢者ケアの基本
　3　認知症国家戦略と自治体（コムーネ）における実践

第3章　デンマークの認知症ケア実践にみる高度化　［汲田 千賀子］
　1　QOLを大切にするケア実践
　2　感覚にはたらきかける生活
　3　福祉テクノロジーを利用したケアと職業倫理
　4　どう暮らしたいかを決める意思決定支援
　5　家族支援のかたち

第4章　デンマークの高齢者ケアの高度化を担う人財養成　［汲田 千賀子］
　1　ケア従事者養成の変遷
　2　SOSU学校における専門職養成
　3　アクティブラーニングによる実践的学び
　4　ケア従事者養成における総合的な事例学習の実際
　5　ケア従事者養成におけるドラマ教育の実際
　6　SOSU学校の運営と課題

第5章　デンマークの福祉現場におけるキャリア形成と求められるスキル　［汲田 千賀子］
　1　組織とマネジメント
　2　認知症コーディネーターの養成とそのプログラム
　3　認知症ケアに関する継続教育
　4　認知症ケアにおけるスタッフの能力向上に向けた取り組み
　5　福祉現場のキャリア形成

第6章　デンマークから学ぶ福祉・介護政策への示唆と展望　［野口 定久］
　1　「ケアの高度化」による福祉・介護人財確保への道程
　2　「ケアの高度化」に不可欠な人工知能（AI）とデジタル化
　3　介護保険制度のトリレンマ脱出法
　4　地域包括ケアの社会実装をめざして

索　引