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ステップアップ刑法総論

他著:葛原 力三
他著:佐川 友佳子
他著:中空 壽雅

紙版

内容紹介

刑法学における一般的な犯罪体系にとらわれず、刑法総論の項目を重要性や難易度に応じて段階的に配置。犯罪の基本型(単独既遂犯)→変化型(不作為・未遂・共犯)→理論へとステップアップしながら学ぶことができる。2022年の刑法改正(2025年6月までに施行)を反映した。

目次

◆イントロダクション

0章 取扱説明書
 1節 まずは通読
 2節 ステップアップシステム
 3節 網掛けテーゼによる復習、記憶の喚起
 4節 囲み事例による具体的イメージの喚起
 5節 サイドステップ

1章 刑法の学習
 1節 何ができるようになればよいのか
 2節 事例、設例と学ぶべきルール
 3節 ルールと解釈と判例

2章 刑法総論では何を学ぶか
 1節 いろいろな次元のルール:犯罪論と刑罰論と罪数論・基本原理・総論と各論
 2節 犯罪が成立するためにはどのような事情が必要か:犯罪論の諸ルール1
 3節 どのような事情があるときに犯罪だとしてはならないか:犯罪論の諸ルール2
 4節 「犯罪論の体系」の学び方

3章 罪刑法定主義と刑法の解釈
 1節 解釈のガイドラインと制限
 2節 罪刑法定主義


◆ファーストステップ:犯罪が成り立つには

4章 犯罪を成立させる事情
 1節 行為、結果、因果関係、未遂
 2節 犯罪の主体
 3節 故 意
 4節 結果的加重犯
 5節 違法性の意識の可能性
 6節 過 失

5章 犯罪の成立を妨げる事情
 1節 犯罪成立阻却事由
 2節 正当防衛
 3節 緊急避難
 4節 正当防衛・緊急避難以外の違法性阻却事由
 5節 責任無能力
 6節 違法性の意識の可能性
 7節 期待可能性
 8節 錯 誤


◆セカンドステップ:犯罪の様々なかたち

6章 何かを「しない」犯罪=不作為犯
 1節 真正不作為犯と不真正不作為犯
 2節 不真正不作為犯の成立要件

7章 既遂結果が発生しない場合=未遂
 1節 未遂犯とは
 2節 実行の着手
 3節 不能犯
 4節 中止犯

8章 犯罪に複数人が関与する場合:「共犯」現象
 1節 「共犯」とは?
 2節 共犯の種類と成立要件
 3節 共犯の諸問題

9章 罪 数


◆サードステップ:基礎理論と論争問題

10章 刑罰理論と責任主義
 1節 応報刑と目的刑
 2節 犯罪論と刑罰理論の関係
 3節 責任主義
 4節 刑法の適用範囲

11章 犯罪論の体系
 1節 違法と責任の区別
 2節 構成要件概念と体系構想の争い
 3節 正当化事情の錯誤

12章 結果無価値論と行為無価値論
 1節 故意の体系的地位
 2節 新旧過失論争

13章 共犯の処罰根拠と従属性
 1節 因果的共犯論と犯罪共同説・行為共同説
 2節 罪名従属性


判例索引/事項索引

著者略歴

他著:葛原 力三
葛原 力三(関西大学法学部教授)
他著:佐川 友佳子
佐川 友佳子(関西大学大学院法務研究科教授) 
他著:中空 壽雅
中空 壽雅(明治大学法学部教授)

ISBN:9784589042354
出版社:法律文化社
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNF