EToS叢書 1
新・江戸東京研究
近代を相対化する都市の未来
編:法政大学江戸東京研究センター
監:陣内 秀信
内容紹介
オリンピック開催をひかえ国際的な関心の高まる都市・東京の歴史に学び、東京の魅力を未来に向けて発信すべく構想された法政大学江戸東京研究センター(EToS)。本書は建築から歴史学、社会学、人類学へと領域を越えて濃密な議論が展開された設立記念シンポジウムの記録である。東京のユニークな特質を生み出す基層構造を解き明かし、この都市にふさわしい未来像を描きだす新たな都市論の誕生。
目次
新・江戸東京研究の展望(陣内秀信)
基調講演
細粒都市 東京とその空間(槇 文彦)
川向こうをめぐる断想(川田順造)
セッションI
江戸東京のモデルニテの姿──自然・身体・文化(安孫子 信)
この都市を歩く──江戸東京における時間・空間・モダニティ(ローザ・カーロリ/木島泰三 訳)
江戸─東京─サイボーグ都市?(チエリー・オケ/松井 久 訳)
セッションI 討論(安孫子 信)
セッションII
江戸東京/巨視的時間/脱・近代(北山 恒)
西洋現代都市の構造的危機──別の近代性を探して(パオロ・チェッカレッリ/松井 久 訳)
「動十分心、動七分身(心を十分に動かして身を七分に動かせ)」──多次元社会を目指して(ロレーナ・アレッシオ/陣内秀信 監訳)
創発都市東京──文化横断的視点から捉えた、企業型都市開発に代わる自然発生的都市パターン(ホルヘ・アルマザン/石渡崇文 訳)
セッションII 討論(北山 恒)
セッションIII
水都の再評価と再生を可能にする哲学と戦略(陣内秀信)
新千年紀へのいくつかの指針(リチャード・ベンダー/木島泰三 訳)
ミラノの運河再開──未来のための歴史(アントネッロ・ボアッティ/松井 久 訳)
〈水都学〉のアジアから再発見する東京の可能性(高村雅彦)
セッションIII 討論(陣内秀信)
あとがき(陣内秀信)
ISBN:9784588780110
。出版社:法政大学出版局
。判型:A5
。ページ数:294ページ
。価格:3600円(本体)
。発行年月日:2019年04月
。発売日:2019年04月08日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS。