交響する空間と場所 I
開かれた都市空間
編:吉原 直樹
編:掘田 泉
紙版
内容紹介
都市をめぐるナラティヴの変容を跡づけ、来たるべき都市社会学のありようを探る論集。第I巻は、グローバル化する世界において、歴史性やアイデンティティに依拠する「場所」を無化して現れたポストモダン的「空間」の諸相を多角的に論じ、資本への欲動と軌を一にする社会構造の所産としての「開かれた空間」が監視と排除の機制を基底とする「閉じられた空間」へと容易に転じうる危険性に警鐘を鳴らす(全2巻)。
目次
序 場所から空間へ(吉原直樹)
第I部 都市空間とモダニティ
第一章 グローバル化と空間の機制(大澤善信)
第二章 情報化と乖離する世界──マニュエル・カステルThe information age trilogyの検討(笹島秀晃)
第三章 リスクのなかの都市空間──ニューヨークを中心として(高橋早苗)
第四章 モビリティとセキュリティの空間(菱山宏輔)
第II部 ゆらぐ都市的世界
第五章 ポスト福祉国家・シティズンシップ・参加(石沢真貴)
第六章 都市空間と文化変容──場所のナラティヴをめぐる相克(高橋雅也)
第七章 都市と相互作用の世界(松本行真)
索引
ISBN:9784588672132
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:308ページ
。定価:3800円(本体)
。発行年月日:2015年01月
。発売日:2015年01月29日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB。