サピエンティア 66
朝鮮映画の時代
帝国日本が創造した植民地表象
著:梁仁實
紙版
内容紹介
帝国日本では多くの映画人や作品、情報が往来し、内地でも朝鮮映画が上映され「朝鮮物」が作られた。こうした朝鮮映画や朝鮮物は誰に観られ、いかに考えられていたのか。戦時色が強まるにつれ、セリフは日本語に、スクリーンには「立派な皇国臣民」が登場するようになる。監督や俳優などの製作者、映画館経営者、観客の思いは、朝鮮人と日本人でいかに重なり、異なったのか。
目次
序章 帝国日本における朝鮮映画とは何か:朝鮮たらしめるもののゆくえ
第1章 『大地は微笑む』における「朝鮮」とその周辺
第2章 映画『春香伝』の越境と翻訳の不/可能性
第3章 インターナショナルな朝鮮映画へ
第4章 京城の映画館における植民者と被植民者の「交差」
第5章 児童映画から「少国民」の物語へ
第6章 在日朝鮮人の映画への接合:映画からの排除と参入
終章 帝国日本で「朝鮮/映画」を観るということ
あとがき
索引
ISBN:9784588603662
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:306ページ
。価格:3300円(本体)
。発行年月日:2022年10月
。発売日:2022年10月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF。