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比較経済研究所研究シリーズ 26

選好と国際マクロ経済学

編:法政大学比較経済研究所
編:宮﨑 憲治

紙版

内容紹介

動学確率的一般均衡モデルを用いてマクロ経済学は進化してきたが、多くは割引率一定、期待効用理論、閉鎖経済のもとであった。より現実現象を捉えるため、可変的割引率、非期待効用理論、開放経済モデルが現在、発展中である。本書はこれらを含めた、精力的に活躍中の若手研究者による、理論分析(純粋理論・応用理論)と実証分析(計量分析・カリブレーション分析)の学術的成果。

目次

第 I 部 純粋理論

第1章 主観的期待効用理論 
──エルスバーグパラドックスの解消とポートフォリオ選択への応用 (東 陽一郎)

第2章 σ-代数上の選好順序と効用表現について (佐柄 信純)

第3章 カッセルによる累積過程の分析 (平瀬 友樹)

第 II 部 応用理論

第4章 資産流動化時代の経済連動 (芦谷 典子)

第5章 再帰的効用と2タイプの貨幣経済モデル 
──定常状態の安定条件 (宇都宮 仁・宮﨑 憲治)

第6章 日本国債の安定市中消化の持続可能性 
──金融機関による大量保有と金利上昇リスク (宇都宮 仁・武田 浩一)

第 III 部 エコノメトリック分析

第7章 日本において購買力平価は成立していたのか (中野 聖子・藪 友良)

第8章 主観的業況認識と投資行動 
──投資のダイナミクスと地域間格差 (松島 茂・武智 一貴)

第9章 アジア経済における国際景気連動 (平田 英明)

第 IV 部 カリブレーション分析

第10章 外部習慣形成をもつRBCモデル (郡司 大志)

第11章 インフレと内生的成長のこぶ型の関係 (宮﨑 憲治)

第12章 貿易政策としての競争政策 (高橋 理香)

第13章 国際貿易における資本財の役割 
──吉峯論文について (宮﨑 憲治)

人名索引
事項索引

著者略歴

編:宮﨑 憲治
法政大学経済学部教授

ISBN:9784588602269
出版社:法政大学出版局
判型:A5
ページ数:312ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2012年03月
発売日:2012年03月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA