皮膚
文学史・身体イメージ・境界のディスクール
著:クラウディア・ベンティーン
訳:田邊 玲子
紙版
内容紹介
皮膚(身体)が文化的構築物であるという観点は、フーコー以来の共通理解となっている。本書はそれを立脚点に、言語、歴史、ジェンダー論、言説分析、精神分析などさまざまな分野と方法論を縦横無尽に動員し、聖書、慣用句、文学作品、芸術論、科学の理論といった言語資料、解剖学図版・模型、絵画や現代アートなどの図像的なものを駆使して、17世紀から現代にいたる皮膚観のパノラマを展開する。
目次
日本語版への序文
1 表面の深部――序論
2 境界のメタファー――言葉のなかの皮膚
3 侵入――医学と文化の実践における身体の境界と知の産物
4 脱皮――皮剥ぎ、拷問、メタモルフォーゼ
5 魂の鏡――カンヴァスとしての表皮
6 謎となすこと――皮膚の他者性
7 鎧の皮膚と母斑(ムッター・マール)――ある性差のイメージ体系
8 異種の皮膚――皮膚の色の科学史および文学史
9 ブラックネス――アフリカ系アメリカ人の言説における皮膚の色の問題性
10 手と皮膚――皮膚感覚の人間学と図像学
11 接触――エロティックな、エモーショナルな、〈心的な〉、皮膚感覚の類似性について
12 遠隔触覚(テレタクティリティ)――ニュー・メディアにおける皮膚
13 おわりに
註記
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引
ISBN:9784588352294
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:434ページ
。定価:4800円(本体)
。発行年月日:2014年05月
。発売日:2014年05月07日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB。