記憶と記録のなかの渋沢栄一
編著:平井 雄一郎
編著:高田 知和
紙版
内容紹介
日本資本主義の父と呼ばれ、銀行や証券取引所、ホテルなど500を超す企業の設立・経営に関わり、社会活動にも熱心だったという実業家・渋沢栄一。そのイメージはいかに作られてきたのか。郷里での評判、伝記や小説、銅像や肖像画、新聞やネットにいたるまで、さまざまなメディアを検証し、文化史の観点から読み解く。第一線の研究者10名による論文集。
目次
序 「渋沢栄一」という「意味」への招待 (平井雄一郎)
第 I 部 「渋沢栄一その人」から「渋沢栄一像」へ
渋沢敬三による渋沢栄一の顕彰──方法的な側面から (鶴見太郎)
近代日本における「実業」の位相──渋沢栄一を中心に (佐藤健二)
郷里からみた渋沢栄一──歴史と地域社会の一側面 (高田知和)
第 II 部 「渋沢栄一像」、その生成・展開・変遷
二五人の渋沢栄一──銅像からゆるキャラまで (木下直之)
渋沢栄一、流通する肖像 (菊池哲彦)
渋沢栄一の「事実/真実」から「存在の謎」へ (平井雄一郎)
イメージの収斂と拡散──多様化するメディアと渋沢像 (中村宗悦)
第 III 部 渋沢栄一をめぐるアーカイブズの過去・現在・未来
ブリコルールへの贈り物ができるまで──『渋沢栄一伝記資料』生成の背景 (山田仁美)
『渋沢栄一伝記資料』を紙から解き放つ (小出いずみ)
渋沢史料館というテクノロジー (井上 潤)
渋沢栄一、九一年の生涯 (井上 潤)
あとがき
索引
ISBN:9784588327056
。出版社:法政大学出版局
。判型:A5
。ページ数:352ページ
。定価:5000円(本体)
。発行年月日:2014年08月
。発売日:2014年08月29日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。