馬耕教師の旅
「耕す」ことの近代
著:香月 洋一郎
紙版
内容紹介
江戸時代からふつうに行われていた感があるが,馬を使った耕起が日本の穀倉地帯に広まったのは,たかだかこの百年ほどのことにすぎない.この技術を指導した人たちを馬耕教師と呼ぶ.昭和初期には各地で馬耕の講習会や競技会が開かれるほど,日本中が明日の農業に希望を持ち,新しい技術を身につけようとするエネルギーにあふれていた.耕耘機の登場とともに,またたくまに人々の記憶から消えていった歴史を振り返る.初公開の図版100点超.
目次
I 冬の佐渡から
II 佐渡から九州へ
III 馬耕教師の旅
IV 野帖から―棃の普及を切り口として
資料