ものと人間の文化史 151
楠
著:矢野 憲一
著:矢野 高陽
紙版
内容紹介
成長は遅いが着実に大木となることから、生き方のモデルとなり、また、信仰の対象ともなった楠は、同時に医薬品や防虫剤・農薬の原料、セルロイドの可塑剤として、人びとの暮らしに重要な役割を果たしてきた。本書は、その語源と字源、分布と繁殖、文学や美術における楠からキューピー人形や樟脳の船まで、楠と人間の深いかかわりの歴史をあとづけ、樹木と神道を論じて自然保護の問題にもおよぶ。〔文化史・植物〕
目次
はじめに 楠の木学問
第一章 クス・くす・楠・樟
第二章 文学や歴史にあらわれた楠
第三章 民話や昔話の楠の木
第四章 クスノキの利用
第五章 楠の文化史
第六章 楠の雑学・民俗学
第七章 楠の巨木に誘われて
第八章 樹木の信仰と自然保護
付録 日本のクスノキの巨樹
参考文献
あとがき
ISBN:9784588215117
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:334ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2010年09月
。発売日:2010年09月06日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR。