叢書・ウニベルシタス 942
自動車と移動の社会学
新装版
オートモビリティーズ
編著:マイク・フェザーストン
編著:ナイジェル・スリフト
編著:ジョン・アーリ
紙版
内容紹介
自動車を単なる生産と消費の対象として理解するのではなく、20世紀の時間─空間的編成を支えてきたシステムとして把握する試み。ドライブという空間実践から、走行を制御するソフトウェア、マルチタスク空間としての車内、事故と安全、ナショナル・アイデンティティ、自動車をめぐる感情などにわたって、ジョン・アーリを初めとする第一線の研究者が、自動車と人間とのダイナミックな関係性を考察した論集。
目次
イントロダクション
*マイク・フェザーストン
自動車移動の「システム」
*ジョン・アーリ
都市をドライブする
*ナイジェル・スリフト
運転者 - 自動車
*ティム・ダント
移動性と安全性
*イェルク・ベックマン
◉自動車移動とナショナル・アイデンティティ
表象、地理、運転の実践
*ティム・エデンサー
◉自動車とネーション
戦間期におけるイギリスとドイツの自動車移動観
*ルディ・コーシャ
◉ドライブの場所
マルク・オジェ、非 - 場所、イギリスのM1高速道路の地理
*ピーター・メリマン
◉自動車の三つの時代
自動車の文化的論理
*デイヴィッド・ガートマン
◉オート・クチュール(Auto Couture)
戦後フランスの自動車を考える
*デイヴィッド・イングリス
◉自動車が動かす感情
自動車を感じること
*ミミ・シェラー
自動車移動とサウンドの力
*マイケル・ブル
高速道路でオフィスワークをする
*エリック・ロリエ
〔解説〕 移動研究のフロンティア
*吉原直樹
訳者あとがき