ピエール・ベール関連資料集 1
抵抗と服従
編訳:野沢 協
紙版
内容紹介
宗教改革の余波のもと、新旧両派間の激しい政治対立が続いた十七世紀、迫害や狂信を徹底批判し、信教の自由を擁護することで啓蒙の世紀に先駆けた思想家ベール。その全貌を示して完結した『ピエール・ベール著作集』の時代背景にさらなる光をあて、同時代の代表的論客メルラ、パーツ、ジュリューらの歴史的文書および、ベール執筆と見なされる匿名著作を初めて邦訳・解説する基礎文献。〔哲学・思想〕
目次
まえがきと凡例
エリ・メルラ『主権者絶対権力論──苦しめられるフランス改革派教会への教え、慰め、弁明たらしめんがために (一六八五年八月)』
アドリアーン・ファン・パーツ『H・V・P氏からB氏への手紙。イギリスの最近の騒動について──支配的宗教に随わぬ者への寛容を語る (一六八五年十月)』
ピエール・ジュリュー『バビロン捕囚のもとに呻吟するフランスの信徒に宛てた牧会書簡──抄 (一六八六─八九年)』
ピエール・ベール?『亡命者への大事な忠告、フランスへの近き帰国について──或る亡命者への一六九〇年のお年玉として CLAAPDP氏著 (一六九〇年四月)』
訳註
解説