叢書・ウニベルシタス 769
場所を消費する
新装版
著:ジョン・アーリ
監訳:吉原 直樹
監訳:大澤 善信
内容紹介
『観光のまなざし』(邦訳・小局刊)において、「場所」を視覚的消費の対象として位置づけた著者による「場所の社会学」論集。レジャー研究、社会学、都市・地域研究、地理学、カルチュラル・スタディーズにわたる広範な分野の「社会と空間」「空間と場所」についての議論を幅広く渉猟して、「時間‐空間の社会分析」が社会理論の土台たるべきことを主張する。
目次
序文
日本語版への序文
I 社会と空間
第1章 場所の消費における時間と空間
はじめに
時間と空間の小史
一九七〇年代の批判
時間‐空間の社会分析
第2章 寄生体としての社会学──その短所と長所
はじめに
社会学と国家
社会学的言説の編制
寄生的であることの長所
第3章 集合的行為と新マルクス主義──批判的分析
はじめに
機能と意図
オルソンと囚人のジレンマ
ゲーム理論的マルクス主義におけるテーマ
批判のためのノート
おわりに
第4章 社会、空間、ローカリティ
はじめに
空間と社会
社会的対象と空間
ローカリティ
II リストラクチュアリングとサービス
第5章 農村のリストラクチュアリング
農村社会学における諸問題
資本、労働力、「農村的」なもの
ローカルな階層構造
おわりに
第6章 資本主義的生産、科学的管理、サービス階級
はじめに
経営、サービス階級、アメリカ社会
英国と「科学的管理」運動
第7章 英国は史上初の「脱工業社会」か?
III 消費、場所、アイデンティティ
第8章 ツーリズムの消費
はじめに
ツーリズムの社会的限界
おわりに
第9章 ツーリズム、旅行、近代的主体
はじめに
旅行の社会的組織化
審美的な再帰性と「解釈者」
ポスト・フォーディズム的消費と「ツーリズムの終焉」
おわりに
第10章 地域文化の再解釈
グローバルとローカル
歴史と文化の変容
ランカシャー
おわりに
第11章 ツーリズム、ヨーロッパ、アイデンティティ
IV 自然の消費
第12章 観光のまなざしと環境
はじめに
ツーリズムと環境意識
ツーリズムと環境ダメージ
ツーリズムと環境の視覚的消費
第13章 湖水地方の形成
第14章 社会的アイデンティティ、レジャー、田園
はじめに
アイデンティティとポストモダニズム
アイデンティティと田園
おわりに
監訳者あとがき
邦訳参考文献
参考文献
索引
ISBN:9784588099588
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:450ページ
。定価:4800円(本体)
。発行年月日:2012年09月
。発売日:2012年09月10日。