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国際社会人叢書 2

〈境界〉を生きる思想家たち

編:栩木 玲子
編:法政大学国際文化学部

紙版

内容紹介

アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・セン、「ユダヤ人」としてナチス・ドイツを経験したハンナ・アーレント、そして東京から遠く離れた土地で生まれ育ち、学問形成に苦労しつつアカデミズムの枠を縦横無尽に越えた山口昌男……。本書で取り上げられるのは、好むと好まざるとにかかわらず〈境界〉を生きることで思考を研ぎ澄ませた思想家たちである。9人の軌跡が織りなす「人文学」の入門書!

目次

序 思索する国際社会人 (栩木玲子)

第1章 E・H・カー(1892-1982)
   「自己意識」の歴史学 (南塚信吾)

第2章 ハンナ・アーレント(1906-1975)
   20世紀の暴力を「思考」した女(ひと) (田島樹里奈)

第3章 オクタビオ・パス(1914-1998)
   異文化との対話者 (大西 亮)

第4章 ジャン・ルーシュ(1917-2004)
   関係の生成を撮る映像人類学者 (岡村民夫)

第5章 エドゥアール・グリッサン(1928-2011)
   〈関係〉の詩学から全‐世界へ (廣松 勲)

第6章 山口昌男(1931-2013)
   “知”的なピーターパンのために (川村 湊)

第7章 アマルティア・セン(1933-)
   自由と正義のアイデア (森村 修)

第8章 寺山修司(1935-1983)
   ポエジイによって越境した〈詩人〉 (守屋貴嗣)

第9章 ベネディクト・アンダーソン(1936-2015)
   地域研究から世界へ (中島成久)

著者略歴

編:栩木 玲子
教授。1960年生。アメリカ文学・文化。ジョイス・キャロル・オーツ『邪眼』(河出書房新社)、ジョナサン・コット『忘れがたき日々 ジョン・レノン、オノ・ヨーコと過ごして』(岩波書店)。

ISBN:9784588053122
出版社:法政大学出版局
判型:4-6
ページ数:234ページ
価格:1900円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB