叢書・ウニベルシタス 1025
見えないこと
相互主体性理論の諸段階について
著:アクセル・ホネット
訳:日暮 雅夫
訳:水上 英徳
紙版
内容紹介
その人が「見えない」のはいったいなぜなのか。社会的には見えないことになっている人、確かに実在するその人を、われわれが「見て見ぬふりをする」のはなぜか。主体を公的に認められた人とするには、その人を認知するだけでは不十分である。認識から承認へ。そして相互主体性と対象関係におけるアイデンティティの問題へ。〈承認論〉の第一人者による、いま、もっともアクチュアルな問いかけ。
目次
序文
第一章 見えないこと──「承認」の道徳的エピステモロジー
第二章 相互主体性の超越論的必然性──フィヒテの自然法論文における第二定理について
第三章 第三者の破壊的な力について──ガダマーと、ハイデガーの相互主体性理論
第四章 認識と承認──サルトルの相互主体性の理論について
第五章 解釈学とヘーゲリアニズムのあいだ──ジョン・マクダウェルと道徳的実在論の挑戦
第六章 対象関係論とポストモダン・アイデンティティ──精神分析は時代遅れだという思い違いについて
訳者あとがき
初出一覧
人名索引
ISBN:9784588010255
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:262ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2015年05月
。発売日:2015年05月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。