叢書・ウニベルシタス 1024
人間の尊厳と人格の自律
生命科学と民主主義的価値
著:ミヒャエル・クヴァンテ
監訳:加藤 泰史
紙版
内容紹介
人間の尊厳とQOL評価、生殖医療、遺伝子診断、着床前診断と幹細胞研究、クローンと人格、医療情報の開示/拒否、インフォームド・コンセントの是非、自己決定による死の権利、臨死介助……。人間の生命に関わるバイオテクノロジーは、民主主義的価値に対していかなる問題提起を行うのか。それは哲学・倫理的な問いなのか、政治・倫理的な問いなのか。ヘーゲル研究から生命医療倫理学まで、幅広い領域で活躍し現代ドイツの倫理学研究をリードする著者の主著。
目次
日本語版への序文
序論 生命科学と民主主義的価値
第Ⅰ部 人間の尊厳
第1章 人間の尊厳とQOL評価との両立不可能性に反対して
第2章 着床前診断と幹細胞研究
第3章 政治的か倫理的か?──国家倫理評議会の着床前診断意見書に対する批判
第Ⅱ部 人格
第4章 生命科学と人格概念
第5章 クローニングと人格の同一性
第6章 自己―操作?
第Ⅲ部 自律
第7章 情報を受けての同意(インフォームド・コンセント)・情報を受けての拒絶・情報の拒絶
第8章 臨死介助
第9章 延長された自律
展望 多元主義的社会における人間の尊厳と人格の自律
クヴァンテの「プラグマティズム的人間学(Pragmatistische Anthropologie)」構想と生命医療倫理学の現在──監訳者あとがきに代えて
初出一覧
文献一覧
事項索引
人名索引
ISBN:9784588010248
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:350ページ
。定価:3600円(本体)
。発行年月日:2015年03月
。発売日:2015年03月31日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD。