叢書・ウニベルシタス 992
倫理学と対話
道徳的判断をめぐるカントと討議倫理学
著:アルブレヒト・ヴェルマー
監訳:加藤 泰史
紙版
内容紹介
世代的にはハーバーマスとホネットの中間に位置し両者を批判的に媒介する、美学研究で著名な哲学者の主著、待望の本邦初訳。ハーバーマスらの「討議倫理学」とそれを支える「真理の合意説」への可謬主義的観点からの批判と、カント哲学の精緻な再検討が、フランクフルト学派哲学の核心的問題に対する内部からの真摯な批判的応答を導出し、対話によって倫理学の新たな可能性を切り開く。
目次
倫理学と対話──道徳的判断をめぐるカントと討議倫理学
序論
第一部 カント倫理学の解明
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第二部 討議倫理学批判
第六章
第七章
第八章
第九章
第三部 カント倫理学と討議倫理学との媒介の試み
第十章
第十一章
第十二章
付論
まえがき
理性・解放・ユートピアについて──批判的社会理論のコミュニケーション論的基礎づけのために
Ⅰ 革命のモデルあるいは資本主義社会と無階級社会との「連関」モデル
Ⅱ 解放された社会
Ⅲ ポスト合理主義的な理性概念に向けて
Ⅳ 合理性、真理、合意
ヴェルマーとフランクフルト学派二・五世代の意義──監訳者あとがきに代えて
人名索引
ISBN:9784588009921
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:326ページ
。定価:3600円(本体)
。発行年月日:2013年04月
。発売日:2013年04月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。