叢書・ウニベルシタス 974
アメリカという敵
フランス反米主義の系譜学
著:フィリップ・ロジェ
訳:大谷 尚文
訳:佐藤 竜二
紙版
内容紹介
同じく民主主義革命から誕生した「姉妹共和国」ともいうべきフランスと合衆国は、なぜ対立するのか。二世紀を超えてフランスに存在する反米的表象・言説の歴史をひもとき、その分析によって、今やグローバルな現象となった反米主義の本質、集団的確信のメカニズムについて考察した大著。合衆国に対する弾劾の書ではなく、偏見や幻想に身をゆだねがちな私たち自身に対する警戒をも呼びかける。
目次
日本語版への序文
序 文
プロローグ この「不運な世界」
第Ⅰ部 ヤンキーの抑えがたい上昇
1 軽蔑の時代
2 アメリカ非合衆国
3 ミス・リバティと聖像破壊者
4 ハバナからマニラまで
5 ヤンキーとアングロ―サクソン
6 人種のポートレー
7 「敵の血が流れる人々」
8 トラストの帝国
第Ⅱ部 聖職者の偏見
1 もう一つのマジノ戦
2 衰退に直面して
3 負債から従属へ
4 メトロポリス、コスモポリス
5 人間の擁護
6 精神の反乱、文化の闘争、同業者組合の擁護
結 論
訳者あとがき
原 注
索 引
ISBN:9784588009747
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:846ページ
。定価:9800円(本体)
。発行年月日:2012年07月
。発売日:2012年07月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS。