叢書・ウニベルシタス 955
神話の変奏
著:ハンス・ブルーメンベルク
訳:青木 隆嘉
紙版
内容紹介
神や自然、あるいは歴史などを一括して「現実」と呼んで、それが与える恐怖を終わらせるところに神話の機能があるとし、その機能が宗教、神学、形而上学、芸術に受け継がれ、科学者の背後にも〈神話の変奏〉が潜んでいることを明らかにした大著。第一部は総論であり、第二部と第三部では古代から啓蒙思想の時代までを、第四部ではゲーテについて、第五部はロマン主義から現代にいたるまでを論じる。
目次
第一部 太古における権限分割
I 〈現実による絶対支配〉以後
II 名状しがたい混沌への名前の闖入
III《意味》
IV さまざまな方式
第二部 物語の歴史化
I 時代を見る遠近法の歪み
II 基本神話と芸術神話
III 神話と教義
IV 神話を〈終わらせる〉ということ
第三部 火を奪った償い
I 継承の源泉としての源泉の継承
II ソフィストとキュニコス学派
──プロメテウス物語の光と影
III 存在の根拠喪失からの帰還
IV 芸術的解釈
第四部 神に逆らう神
I 《起爆剤》
II 神と神との対立
III ナポレオン・プロメテウス
IV「途方もない警句」の読み方
第五部 プロメテウス・この百年
I 歴史哲学を経て
II 再び孤島の岩山で
III 神話を一つ〈終わらせる〉
原 注
訳者あとがき
人名索引
ISBN:9784588009556
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:864ページ
。定価:11000円(本体)
。発行年月日:2011年04月
。発売日:2011年04月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHA。