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俊頼髄脳全注釈

他著:家永香織
他著:小野泰央
他著:鹿野しのぶ

紙版

内容紹介

歌病・歌体・歌枕など初期歌論書における格式の集成は、言わば、古代歌論の総集であり、それに続く歌語釈は、現存最古の和歌注釈で、かつ『江談抄』とともに貴族説話の嚆矢でもある。
定家本を底本にして顕昭本・略本系本を対校した本文に、先行資料および同時代歌論書などの文献を網羅した語釈を付す『俊頼髄脳』全注釈である。

目次

凡例

俊頼髄脳全注釈
 序
 歌の病を避ること
 文字数
 歌詠むもの
 歌の詠み方―題の詠み方
 景物の詠み方
 歌の良しといふこと
 言ひがら
 似物
 おぼろけにては詠むまじき詞
 古歌に詠み増すこと
 歌の返し
 物の名を言はで、心に思はせたる歌
 歌枕
 歌語釈
 連歌
 歌語釈
 歌道への執心
 詠歌の遅速
 能因法師の歌人としての態度
 歌の良し悪し
 好む者を歌詠みとはいふなり
 良暹と経信
 跋

解 説
《概説》
1 『俊頼髄脳』と源俊頼
2 本書の本文と対校本について
《論考》
『俊頼髄脳』の構造 小野泰央
『俊頼髄脳』と後代の歌学書 家永香織

あとがき 家永香織
索引

著者略歴

他著:家永香織
家永香織(いえなが・かおり)
1962年栃木県生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学文学部特任教授。著書に『為忠家初度百首全釈』(風間書房・2007年)、『為忠家後度百首全釈』(同・2011年)、『転換期の和歌表現 院政期和歌文学の研究』(青簡舎・2012年)など。
他著:小野泰央
小野泰央(おの・やすお)
1965年山梨県韮崎市生。中央大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(文学)。現在、中央大学文学部教員。著書に『平安朝天暦期の文壇』(風間書房・2008年)、『中世漢文学の形象』(勉誠出版・2011年)、『創造するための文章』(真珠書院・2013年)など。
他著:鹿野しのぶ
鹿野しのぶ(しかの・しのぶ)
1971年東京都北区生。日本大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。現在、日本大学非常勤講師。著書に『冷泉為秀研究』(新典社・2014年)など。

ISBN:9784585390251
出版社:勉誠出版
判型:A5
ページ数:704ページ
定価:15000円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ