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谷崎潤一郎の世界史

『陰翳礼讃』と20世紀文化交流

著:西村将洋

紙版

内容紹介

『陰翳礼讃』はどのような書物なのか。谷崎は本書にどんな思いを込めたのか。なぜ10を超える言語に翻訳され、様々なジャンルで参照され、今も世界各国で読まれ続けているのか。
アジア、ヨーロッパ、アメリカを視野におさめながら、1904年の日露戦争から始まり、1920~30年代のモダニズムや戦後のGHQ占領期を経て、現代へと至る言論空間を探求する試み。
一冊の本が作り出した読書のネットワークと、壮大な20世紀文化交流の歴史を描きだす。

【目次】
序論
第Ⅰ部 アジア主義からの波動 一九〇〇年代~一九二〇年代
第1章 冒頭をめぐって
第2章 アジアをめぐって
第3章 中国体験をめぐって
第4章 郭沫若と田漢をめぐって
第Ⅱ部 ジャポニスムからの波動 一九二〇年代~一九三〇年代
第5章 翻訳をめぐって
第6章 芥川龍之介をめぐって
第7章 建築をめぐって
第8章 夏目漱石をめぐって
第Ⅲ部 『陰翳礼讃』からの波動 一九三〇年代~一九五〇年代
第9章 戦後をめぐって
第10章 戦前をめぐって
第11章 サイデンステッカーをめぐって
第12章 差別をめぐって
結論 一九六〇年代から現代へ

目次

序論

第Ⅰ部 アジア主義からの波動 一九〇〇年代~一九二〇年代
第1章 冒頭をめぐって
第2章 アジアをめぐって
第3章 中国体験をめぐって
第4章 郭沫若と田漢をめぐって

第Ⅱ部 ジャポニスムからの波動 一九二〇年代~一九三〇年代
第5章 翻訳をめぐって
第6章 芥川龍之介をめぐって
第7章 建築をめぐって
第8章 夏目漱石をめぐって

第Ⅲ部 『陰翳礼讃』からの波動 一九三〇年代~一九五〇年代
第9章 戦後をめぐって
第10章 戦前をめぐって
第11章 サイデンステッカーをめぐって
第12章 差別をめぐって

結論 一九六〇年代から現代まで

著者略歴

著:西村将洋
西村将洋(にしむら・まさひろ)
1974年兵庫県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(国文学)。西南学院大学国際文化学部教授。ロンドン大学SOAS客員研究員。専門は近現代日本文学、近代日本文化学。
共著に『共同研究 上海の日本人社会とメディア1870-1945』(岩波書店)、『言語都市・ロンドン1861-1945』『言語都市・ベルリン1861-1945』(以上、藤原書店)、『『Japan To-day』研究―戦時期『文藝春秋』の海外発信』(作品社)ほか。編著に『パリヘの憧憬と回想―「あみ・ど・ばり」III』(柏書房)、『朝鮮半島のモダニズム』(ゆまに書房)ほか。学術論文に「失われたテクストを求めて―芥川龍之介とグローバル・ジャポニスム」(『日本文学』日本文学協会)、「アフリカからアジアをみる―日中戦争期の保田與重郎とマルクス主義民族論」(『昭和文学研究』昭和文学会)ほか。翻訳に「ジョン・H・ディクソン「現代日本の美術家たちについて」―1902年、ロンドン日本協会での発表論文(翻訳と注釈)」(『国際文化論集』西南学院大学)。

ISBN:9784585390206
出版社:勉誠出版
判型:A5
ページ数:512ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ