平川祐弘決定版著作集 11
破られた友情
著:平川 祐弘
紙版
内容紹介
日本研究の先輩、後輩として互いに認めあい、敬しあった二人だったが、ハーンの死後、チェンバレンのハーン評価は突如大きく変わった。
日本理解とは西洋人をまきこむ精神のドラマである。
平川祐弘は堂々と挑発する。ライシャワー博士退休記念シンポジウムに招かれた1988年、並み居る博士以下の米国日本研究者を前にしてWho Was the Great Japan Interpreter, Chamberlain or Hearn?という講演をした。英語世界で日本解釈者として誰が偉大か、というデリケートな問題をあえてとりあげたのである。―では本書を読んで日本の皆さまはハーンとチェンバレンのいずれを良しとするか。日本理解とは西洋人学者をもまきこんだ精神のドラマだが、この種の人間関係を読み解くことで、世界の中の日本の位置が初めて見えてくるのではあるまいか。
目次
日本理解とは何であったのか─チェンバレンとハーンの破られた友情─
第一部 頭で理解した日本
第二部 心で愛した日本
あとがき
日本回帰の軌跡─埋もれた思想家 雨森信成─
第一部 洋行帰りの保守主義者
第二部 ハーンの影の人
第三部 埋もれた市井の思想家
第四部 日本回帰の系譜
開化の舞踏会
第一部 野蛮から文明へ
第二部 西欧化の社交界
あとがき
書評 破られた友情─ハーンとチェンバレンの日本理解─ 延広真治
外国文化理解の方法 マーティン・コルカット
解説 河島弘美
著作集第十一巻に寄せて 平川祐弘
ISBN:9784585294115
。出版社:勉誠出版
。判型:A5
。ページ数:376ページ
。定価:4200円(本体)
。発行年月日:2017年05月
。発売日:2017年05月31日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT。