親日台湾の根源を探る
台湾原住民神話と日本人
著:諏訪 春雄
紙版
内容紹介
台湾の原住民が伝える古代の創世神話・文明創始神話に日本人が登場する。
創世神話は、この世界がどのようにして始まったのかという問いに答える神話であり、文明創始神話は、この世の文明の始まりを説明する物語である。
なぜ台湾の神話に、日本人が神々として登場してくるのであろうか。
台湾にとって日本人とはどのような存在であり、現地の人たちが日本と日本人をどのように受け取って語り伝えてきたのか。
台湾から見える真実の日本の姿。
目次
Ⅰ台湾はなぜ親日なのか
1 本書執筆のねらい
2 台湾人の日本びいき
Ⅱ 台湾原住民創世神話に登場する日本人
1 台湾の歴史
2 台湾原住民とはどういう人たちか
3 神話に登場する日本人
4 創世神話に登場する漢人とオランダ人
5 神話とは何か
Ⅲ 沖縄創世神話に登場する日本人
1 アマミキヨとシネリキヨ
2 アマはヤマトの海人部
3 反対説の検討
Ⅳ 沖縄・台湾両神話の比較から見える日本
1 最高神天の神信仰とその由来
2 島造り・村造りと食物の発明
3 漢人との戦い
4 稲作文化と鍛冶文化
5 神話の流布地
6 洪水神話の影響
7 文明創造神と同胞
Ⅴ 日本の台湾統治
1 日本の台湾統治
2 日本人の台湾研究
3 日本統治時代の売買春
4 霧社事件
5 高砂義勇隊
6 統治政策のねらいと結果
Ⅵ 鄭成功時代
1 国姓爺鄭成功
2 「国性爺」三部作
3 台湾の鄭成功神社
Ⅶ 清国の台湾統治
1 清国の台湾統治
2 日本統治との比較
まとめ 台湾から日本を見る―台湾原住民こそ唯一の証言資格者
主要参考文献
あとがき