琉球史料学の船出
いま、歴史情報の海へ
編:黒嶋 敏
編:屋良 健一郎
紙版
内容紹介
印章や花押、碑文や国王起請文、さまざまな史料が持っている歴史情報に着目し、琉球史料学が持つ魅力と可能性を提示する。
「古琉球」「近世琉球」「周辺(中国・日本)」の3つの視点から、関連史料を分析。琉球の政治、社会、文化の様相を浮かび上がらせる。
目次
カラー口絵
序言―船出にあたって―黒嶋敏・屋良健一郎
第一部 古琉球の史料学
古琉球期の印章 上里隆史
かな碑文に古琉球を読む 村井章介
琉球辞令書の様式変化に関する考察 屋良健一郎
第二部 近世琉球の史料学
琉球国中山王の花押と近世琉球 山田浩世
近世琉球の国王起請文 麻生伸一
「言上写」再論―近世琉球における上申・下達文書の形式と機能― 豊見山和行
第三部 周辺からの逆照射
島津氏関係史料研究の課題―近世初期成立の覚書について― 畑山周平
原本調査から見る豊臣秀吉の冊封と陪臣への授職 須田牧子
"琉球渡海朱印状を読む―原本調査の所見から― 黒嶋敏