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権利処理と法の実務

監:福井 健策
編:数藤 雅彦

紙版

内容紹介

実際の現場においてさまざまな課題に取り組んできた
法の専門家、実務経験者による最新の知見から、アーカイブ活動を円滑に行うための俯瞰図とガイドラインを示すはじめての書。

飛躍的な展開をみせるDA(デジタルアーカイブ)の世界を、歩き、考えるための必読のシリーズ!

◎デジタルアーカイブ・ベーシックス 続刊予定(全5巻・仮題)◎
第2巻 災害記録を未来に活かす
第3巻 理工系研究データの活用
第4巻 アートシーンを支える
第5巻 新しい産業創造へ

目次

シリーズ発刊にあたって デジタルアーカイブ学会会長 長尾真

まえがき 福井健策

序 章 デジタルアーカイブの構築に関わる法制度の概観―最近の法改正等を中心に 生貝直人

第1部 理論編
第2章 著作権の諸問題(1) 保護期間満了(パブリックドメイン)の判断基準 数藤雅彦・橋本阿友子
第3章 著作権の諸問題(2) オーファンワークスへの対応 瀬尾太一
第4章 自治体が運営する災害デジタルアーカイブ―肖像・プライバシー等を巡る現状と課題 長坂俊成
第5章 所有権の諸問題―オーファンフィルムの寄贈に関する問題を例に 山元裕子・【特別寄稿】とちぎあきら

第2部 実践編
第6章 公共機関デジタルアーカイブ構築の実務と問題点―国立国会図書館を例に 井上奈智
第7章 アニメーション・アーカイブから見る資料を取り巻く権利とその問題点―I.Gアーカイブの事例より 山川道子・金木利憲
第8章 美術全集のデジタルアーカイブ構築の実務と問題点 清水芳郎
コラム 映像コンテンツのデジタルアーカイブのための権利処理実務 宮本聖二
第9章 デジタルアーカイブのライセンス表示についての動向 時実象一


終 章 デジタルアーカイブ活用促進のための新しい法的環境の在り方 福井健策・藤森純


あとがき 数藤雅彦
執筆者一覧

著者略歴

監:福井 健策
1965年熊本県生まれ。弁護士・ニューヨーク州弁護士、日本大学芸術学部・神戸大学大学院 客員教授。専門は著作権法、芸術文化法。
著書に『誰が「知」を独占するのか』(集英社新書、2014年)、『エンタテインメントと著作権』全5巻(シリーズ編者、CRIC)、『アーカイブ立国宣言』(監修・共著、ポット出版、2014年)などがある。
編:数藤 雅彦
1982年大阪府生まれ。弁護士、デジタルアーカイブ学会会員(法制度部会)。専門はアーカイブ、エンターテインメント法、データ・情報法。
論文に「映像のデジタルアーカイブに関する法制度と改正動向:権利者不明著作物の利用のために」(デジタルアーカイブ学会誌、2017年)、「図書館資料のデジタル化と公開における権利処理」(専門図書館、2018年)、「発掘調査報告書のウェブ公開と文化財の3Dデータに関する著作権の諸問題」(奈良文化財研究所、2019年)などがある。

ISBN:9784585202813
出版社:勉誠出版
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD