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哀愁 1964年東京五輪三つの物語

マラソン、柔道、体操で交錯した人間ドラマとその後

著:別府 育郎

紙版

内容紹介

1964年、終戦の混乱からわずか19年の東京で開催されたオリンピックは、戦後日本の青春といえた。だが光がまばゆいほど、その影は色濃く、青春であるからこそ時に儚く、時にほろ苦い。そして深い哀しみや愁いの先にも、温かな物語や希望はあった。

目次

第1章 円谷幸吉と君原健二

ゼッケン67/恥の宝物/優雅な王者アベベ/混沌の閉会式/2人のゼッケン/かわいそうな英雄/「もう走れません」/2人で取った銀メダル/ゴール無限/メモリアルマラソン/2度目の東京五輪へ/ヒートリーの娘/『一人の道』


第2章 神永昭夫と猪熊功

日本柔道敗れる/ライバル/交錯続く好敵手/昭和の三四郎/両雄の死/引き継がれる思い


第3章 ベラ・チャスラフスカと遠藤幸雄

ドンピンの夜/「いい女だったなあ」/文通で誓った金メダル/プラハの春/ビロード革命/開戦不可ナリ/ユキオエンドウを知っていますか/若い人が世に出る大会に/被災地の少年


エピローグ

「生きていてよかった」/緑の芝生に見た夢/東京五輪に幸あれ

著者略歴

著:別府 育郎
昭和33年、東京都出身。中央大学文学部卒業後、産経新聞社入社。夕刊フジ、東西社会部を経て、夕刊フジ運動部長、産経新聞社会部長、夕刊フジ編集局長、論説副委員長、特別記者。著書に『熾火 田辺清とエディが紡いだボクシングの絆』(ベースボール・マガジン社刊)、共著に『ブランドはなぜ堕ちたか 雪印、そごう、三菱自動車事件の真相』『誰か僕を止めてください 少年事件の病理』(いずれも角川書店刊)などがある。

ISBN:9784583113807
出版社:ベースボール・マガジン社
判型:4-6
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SC