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平凡社新書 887

江戸の目明し

著:増川 宏一

紙版

内容紹介

時代劇でつねに活躍する目明しは単なる正義の味方などではなかった。豊富な史料から、犯罪者が目明しになるという驚きの事実を語る。

目次

はじめに
第一章 天保期の世相と目明し
一、三之助事件
二、碁打ち林元美
三、町人のぜいたく
四、町民への規制
五、歌舞伎への敵視
第二章 天保の改革と目明し
一、出版規制
二、彩色禁止
三、賭博禁止
四、名主と公事人
五、その他の規制
第三章 目明しの実態
一、目明しの始まり
二、目明しは必要悪か
三、目明しの悪業
四、同心上申書
五、与力と同心
第四章 幕藩体制の歪み
一、水野忠邦の失脚
二、調査の続行
三、改革の緩み
四、目明しの肥大
五、幕藩体制の矛盾

おわりに
あとがき
参考文献一覧

著者略歴

著:増川 宏一
1930年長崎市生まれ。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、遊戯史学会会長。著書に『賭博の日本史』『碁打ち・将棋指しの江戸』『日本遊戯思想史』『遊戯の起源』(以上、平凡社)、『将棋Ⅰ・Ⅱ』『盤上遊戯』『賭博Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(以上、法政大学出版局)、『将棋の駒はなぜ40枚か』(集英社新書)、『ゲームの博物誌』(JICC出版局)、『将軍家「将棋指南役」』(洋泉社新書y)、『小さな藩の奇跡』(角川ソフィア文庫)などがある。

ISBN:9784582858877
出版社:平凡社
判型:新書
ページ数:184ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2018年08月
発売日:2018年08月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ