中学生の質問箱
心の病気ってなんだろう?
著:松本 卓也
紙版
内容紹介
心の病気が「わかる」ことが、偏見や差別のない社会につながる
この本では、一緒に心の病気について考えていこうと思っています。最初に心の病気について全般的なことを話したあとで、ひとつひとつの病気をとりあげて、「わかる」ための手がかりを提供したいと思います。心の病気のことを少しでも「わかる」ようになることは、偏見や差別をなくすことにつながりますし、その人らしさを尊重するためにもとても大事なことです。何より、心の病気がどういうものなのかを知っておくことは、あなたが病気になったときに、自分にどんなことが起こっているのかを「わかる」ためにも役立つように思います。(「はじめに」より)
・本書の内容・
はじめに
第1章 心の病気ってどういうもの?
1 どうやって心の病気をわかるの?/2 どうやって治すの?/3 これまでどんなふうに扱われてきたの
第2章 心の病気の人はどんなふうに困っているの?
1 頭のなかが騒がしい:統合失調症/2 何もする気が起きない:うつ病、何でもできそうな気がする:躁うつ病/3イヤな記憶がよみがえる:PTSD、理由がわからない体の異常:転換性障害/4 手洗いがやめられない:強迫症、食べたくない・食べたらとまらない:摂食障害/5 他人が怖い:社交不安障害、心に関係した学校での困りごと:不登校・いじめ/6 変わった子どもと言われて:発達障害/7 新しいことが覚えられない:認知
第3章 心の病気でもくらしやすい社会ってつくれるの?
おわりに