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中学生の質問箱

心の病気ってなんだろう?

著:松本 卓也

紙版

内容紹介


心の病気が「わかる」ことが、偏見や差別のない社会につながる

この本では、一緒に心の病気について考えていこうと思っています。最初に心の病気について全般的なことを話したあとで、ひとつひとつの病気をとりあげて、「わかる」ための手がかりを提供したいと思います。心の病気のことを少しでも「わかる」ようになることは、偏見や差別をなくすことにつながりますし、その人らしさを尊重するためにもとても大事なことです。何より、心の病気がどういうものなのかを知っておくことは、あなたが病気になったときに、自分にどんなことが起こっているのかを「わかる」ためにも役立つように思います。(「はじめに」より)

・本書の内容・

はじめに

第1章 心の病気ってどういうもの?

1 どうやって心の病気をわかるの?/2 どうやって治すの?/3 これまでどんなふうに扱われてきたの

第2章 心の病気の人はどんなふうに困っているの?

1 頭のなかが騒がしい:統合失調症/2 何もする気が起きない:うつ病、何でもできそうな気がする:躁うつ病/3イヤな記憶がよみがえる:PTSD、理由がわからない体の異常:転換性障害/4 手洗いがやめられない:強迫症、食べたくない・食べたらとまらない:摂食障害/5 他人が怖い:社交不安障害、心に関係した学校での困りごと:不登校・いじめ/6 変わった子どもと言われて:発達障害/7 新しいことが覚えられない:認知

第3章 心の病気でもくらしやすい社会ってつくれるの?

おわりに

著者略歴

著:松本 卓也
1983年高知県生まれ。高知大学医学部卒業。自治医科大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科及び総合人間学部准教授。著書に『創造と狂気の歴史――プラトンからドゥルーズまで』(講談社)、『症例でわかる精神病理学』(誠信書房)、『享楽社会論――現代ラカン派の展開』(人文書院)、『〈つながり〉の現代思想――社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析』(共編、明石書店)、『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』(青土社)ほか。

ISBN:9784582838091
出版社:平凡社
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ