心眼 柳家権太楼
著:柳家 権太楼
写真:大森 克己
紙版
内容紹介
私たちは、何をみているのか?
初代・三遊亭圓朝が生み出した、古典落語の名作『心眼』。あんま師・梅喜の薬師様への願掛けの思いが叶って、目が見えるようになると……。
古典落語の名人・柳家権太楼の口演を写真家・大森克己が、その一部始終を撮影。
見えること/見えないことをめぐる、「落語」と「写真」のスリリングな格闘――。
【引用】
誰も観客のいない白いホリゾントに座布団を置き、ライティングをして権太楼師匠にそこ
に座っていただいて『心眼』を初めから終わりまで、ボクがその一部始終を写真撮影する
というためだけに落語をやっていただけますか? とお願いしたのが2017年の夏の終わり。
板橋の蕎麦屋で撮影の趣旨を説明したところ、間髪入れず快諾していただけたのだが、楽
しそうな顔をして師匠は仰った。「やるよ。オレは落語をやるだけだから。大森さんはそれを
どうにでも撮って下さい。どうなるかわからないけど、出来上がるものは……きっと
そりゃ、落語じゃねえな」。
その言葉を聴いてボクはうれしくなった。
――「あとがき」より
◆英文併記
ISBN:9784582654103
。出版社:平凡社
。判型:A4
。ページ数:116ページ
。定価:3900円(本体)
。発行年月日:2020年03月
。発売日:2020年03月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX。