双葉文庫
伏魔
おいらん若君 徳川竜之進 3
著:鳴神 響一
紙版
内容紹介
春を彩る初午、吉原の稲荷も商売繁昌を願う遊女や客で大賑わい。なかでも紅白梅の打掛で現れた篝火花魁の艶姿は見物人を蕩けさせる。だがその正体は、廓に匿われし尾張の御落胤、徳川竜之進! 隠し隧道から市中に抜けた竜之進は謎の医者駕籠、さらには美女の神隠しの噂に胸騒ぎを覚える。そんなさなか、喧嘩友達である読売屋の楓が怪しい男に襲われる。忍び寄る敵は何者なのか--。”見返り柳剣”が浮き世の悪をしなやかに斬る!! 大好評シリーズ第三弾。