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コンテンツツーリズム研究

増補改訂版

アニメ・マンガ・ゲームと観光・文化・社会

編著:岡本 健

紙版

内容紹介

アニメ聖地巡礼に代表される新しい観光行動、コンテンツツーリズムを幅広く学べるテキスト。『君の名は。』『ラブライブ!』等、新規事例を多数収録した増補改訂版。

目次

序 コンテンツツーリズムの魅力
まえがき

第1部 コンテンツツーリズムの研究可能性と課題
 01 コンテンツツーリズムを研究する
 02 コンテンツツーリズムの経済的インパクト
 03 コンテンツツーリズムと経営学
 04 コンテンツツーリズムと経済学
 05 コンテンツツーリズムの心理・社会・文化的インパクト
 06 コンテンツツーリズムと心理学
 07 コンテンツツーリズムと社会心理学
 08 コンテンツツーリズムと「ホスト&ゲスト」論
 09 コンテンツツーリズム研究の分布

第2部 コンテンツツーリズムの基礎
 10 コンテンツツーリズムの歴史
 11 コンテンツツーリズムの空間
 12 コンテンツツーリズムのアクター
 13 コンテンツツーリズムの旅行行動──アニメ聖地巡礼を例として
 14 コンテンツツーリズムとジェンダー
 15 コンテンツツーリズムの国際的展開
 16 コンテンツツーリズムとコンテンツ制作
 17 コンテンツツーリズムと日本の政策
 18 コンテンツツーリズムと海外の政策

第3部 コンテンツツーリズムの研究方法
 19 コンテンツツーリズム研究の手法
 20 電子情報源を活用した先行研究の探し方
 21 図書館の種類と活用法
 22 史料分析
 23 メディア分析
 24 コンテンツ分析
 25 アクセス解析
 26 実験的手法
 27 フィールドワーク
 28 インタビュー
 29 参与観察
 30 書き込み調査
 31 アンケート調査
 32 データ分析
 33 年表作成法
 34 アクションリサーチ

第4部 コンテンツツーリズムの現場
 35 コンテンツツーリズム事例の見方──成功/失敗の枠組みを越えて
 36 『魔女の宅急便』──海外における女性のコンテンツツーリズム
 37 『耳をすませば』──テーマ派生型コンテンツツーリズム
 38 『新世紀エヴァンゲリオン』──伝統的観光地のコンテンツツーリズム
 39 『おねがい☆ティーチャー』──ホストとゲストの思いやりが守る聖地
 40 『ひぐらしのなく頃に』──多様な関係性の中で形づくられる観光の空間
 41 『らき☆すた』──柔軟な展開による「面白さ」の持続
 42 『true tears』──地域住民・作品ファン・制作者が担う地域文化
 43 『けいおん!』──個人の「遊び心」の集積によるCGM的観光
 44 『たまゆら』──ミニハリウッド型コンテンツツーリズム
 45 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』──コンテンツを契機とした常在文化の定着
 46 『花咲くいろは』──動的な「伝統」の創造による文化継承
 47 『あの夏で待ってる』──コンテンツツーリズムにおけるフィルムコミッションの役割
 48 『輪廻のラグランジェ』──メディアが作り出す「評価」との対峙
 49 『氷菓』──コンテンツを創る源泉としての地域文化
 50 『ガールズ&パンツァー』──タイアップ型コンテンツツーリズムの展開
 51 『ラブライブ!』──ゲストもホストもコンテンツを消費し続ける一大パワースポット
 52 『響け! ユーフォニアム』──多彩なファン活動に見る「ものがたり観光」
 53 『結城友奈は勇者である』──地域とファンの密なる交流
 54 『君の名は。』──地域の工夫とその効果
 55 『ラブライブ! サンシャイン!!』──コンテンツツーリズムとファンツーリズムの交錯
 56 スポーツ・コンテンツとツーリズム──フィギュアスケートの聖地巡礼
 57 ゲームと観光──現実に意味を付与する仕掛け
 58 「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」──観光とサブカルチャーイベント
 59 コスプレツーリズム──景観の持つ普遍性への注目

第5部 コンテンツツーリズム研究の展開
 60 コンテンツをツーリズムで読む
 61 地産地消のコンテンツツーリズム
 62 地域コミュニティのコンテンツ受け入れ態勢──「横川ゾンビナイト」
 63 世界へ拡がるコンテンツ、日本で深まるコンテンツ
 64 台湾・香港を中心に見たコンテンツツーリズムの流れ
 65 英国のクリエイティブ産業をめぐる政策
 66 地域の観光・文化政策における旅行者の役割
 67 コンテンツツーリズムをめぐるネットの言説
 68 声優ファンとコンテンツツーリズム
 69 アイドルとツーリズム
 70 サブカルチャーイベントと地域振興
 71 他者の異なる価値観を理解することのメカニズム
 72 心霊スポットとツーリズム
 73 地域の歴史とコンテンツツーリズム
 74 コンテンツツーリズムと文化遺産価値へのアクセス
 75 コンテンツツーリズムと社会・文化・地域創造
 76 コンテンツツーリズム研究の広がり

著者略歴

編著:岡本 健
[編著者紹介]※初版刊行時のものです
岡本 健(おかもと・たけし)
近畿大学総合社会学部准教授。1983年奈良市生まれ。2007年3月北海道大学文学部卒業(専攻は認知心理学)。2012年3月北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士後期課程修了。博士(観光学)。
2012年4月、京都文教大学総合社会学部特任(任期付)講師。2013年4月、奈良県立大学地域創造学部専任講師。2015年4月、同大学准教授。2019年4月より現職。
専門は観光社会学、コンテンツツーリズム学、メディア・コンテンツ学。主な著作に『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学──コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析』(法律文化社)、『巡礼ビジネス──ポップカルチャーが観光資産になる時代』(KADOKAWA)など多数。

ISBN:9784571410628
出版社:福村出版
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNSG