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PHP文庫

『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相

著:関 裕二

紙版

内容紹介

外交問題が“古代史最大の内乱”を引き起こした!? 『古事記』と『日本書紀』の違いから浮かび上がってくるものとは――
鍵を握る「壬申の乱」の謎から古代史の常識を覆す!

●なぜ中大兄皇子は母を重祚させたのか?
● なぜ大海人皇子を皇太子にしたのか?
● なぜ逃げた大海人皇子が勝利したのか?
● なぜ『日本書紀』は百済を贔屓するのか?
● なぜ『古事記』のみに登場する神がいるのか?

天武天皇は乱を制し実権を握ると、「親新羅政策」を打ち出し、朝鮮半島との間に友好関係を構築している。これは、『古事記』の「編集方針」と合致し、親百済路線を貫いた八世紀の政権とは一線を画している。『古事記』と天武天皇、どちらも「何かがねじれている」のである。しかも、歴史記述を途中で終わらせたことも、意図的だったのではないかと思えてくるのだ。(「はじめに」より)

『『古事記』と壬申の乱』を改題。

著者略歴

著:関 裕二
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む。主な著書に、『蘇我氏の正体』(新潮文庫)、『豊璋藤原鎌足の正体』(河出書房新社)、『検証! 古代史「十大遺跡」の謎』『古代日本人と朝鮮半島』『万葉集に隠された古代史の真実』『こんなに面白かった 古代史「謎解き」入門』『地形で読み解く古代史の謎』『古代史に隠された天皇と鬼の正体』(以上、PHP文庫)、『海洋の日本古代史』『女系で読み解く天皇の古代史』(以上、PHP新書)など。

ISBN:9784569902586
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:224ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ