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資本主義の正体

マルクスで読み解くグローバル経済の歴史

著:池田 信夫

紙版

内容紹介

今、マルクスが新たな脚光を浴びつつある。なぜか。それはフランスの経済学者、トマ・ピケティが書いたベストセラー『21世紀の資本』が描く現代の「格差」の姿が、「資本主義がグローバル化するにつれて、富は一部の資本家に集中し、残りの人々は窮乏化する」としたマルクスの予言と重なるものであったからだ。マルクスが思想が、再び説得力をもって甦ってきたのである。▼実は、マルクスが分配の平等を主張したことも、グローバル化に反対したこともなかった。それどころかマルクスは、国家が分配の平等を実現しようとする温情主義を否定し、グローバル資本主義が伝統的社会を破壊するダイナミズムを賞賛したのだ。▼マルクスが未来社会として構想したのは「平等社会」ではなく「自由の国」だった――そう著者は喝破する。では、彼が見通した資本主義とはいかなるものだったのか。そしてその現代的意味とは…?▼新たなマルクス像に光を当て、現代の諸問題を斬る意欲作!▼■序章:資本が世界を文明化する▼■第一章:自由主義者マルクス▼■第二章:資本主義という奇蹟▼■第三章:血まみれの手▼■第四章:神の秩序と法の支配▼■第五章:アジアの没落▼■第六章:帝国主義から<帝国>へ▼■第七章:大分岐から大収斂へ▼■第八章:日本型資本主義の終わり▼■終章:資本主義のゆくえ

ISBN:9784569818719
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:270,20ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2014年12月
発売日:2014年12月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ