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PHP新書

こう観ればサッカーは0-0でも面白い

「戦術」と「個の力」を知的に読み解く

著:福西 崇史

紙版

内容紹介

「サッカーを観るとき、どんなところに注目していますか?」▼サッカー元日本代表で、現在ではその説明のわかりやすさから、最も注目されるサッカー解説者である福西崇史さん。「福西さんの『サッカーを観る眼』はどんな人よりもたしかで本質をついている」とは、元代表のチームメートでもある遠藤保仁選手の言葉です。▼そんな彼は解説のとき、ピッチのどこを見ながら試合の流れを読み解いているのか……。その質問に福西さんは「ボランチ」「戦術」「個の力」と答えます。この3つを知れば「サッカーの見方」が驚くほど変わり、選手の動きや駆け引きが理解できる――。そうした「福西流・観戦術」を「選手」と「解説者」という二つの視点から語ったのが、この本です。▼▼目次は以下のとおり。▼第1章 「ボランチ」を見ればチームのカラーがわかる/第2章 「戦術」を見ればチームの理想型がわかる/第3章 「個の力」を見ればチームの可能性がわかる/第4章 「個」と「組織」を完璧に融合したバルセロナ/第5章 日本代表はどこまで進化したか/終章 日本サッカーの未来▼「ボランチ」の章では、自らも選手時代に務めたそのポジションを徹底解説。バルセロナのシャビや遠藤選手がなぜ「チームの心臓」といわれるのかが、たちどころにわかります。「戦術」の章では、ジュビロ磐田の黄金期を飾った「Nボックス」からトルシエ・ジャパンの「フラット3」まで、戦術のもたらす力とそれを操る監督の力量を解き明かします。▼「個の力」の章では、そうした「戦術」に固められた組織をいかに「個の力」で打ち破るかを、ご自身が対戦したカカなど世界トップレベルの個のエピソードを交えながら紹介します。そして「個」と「組織」を完璧に融合した存在として取り上げるのは、メッシ擁するバルセロナ。なぜバルセロナは、世界のトップチームに君臨しつづけられるのでしょうか。▼そうした「戦術」+「個の力」という観点から見たとき、日本代表はどこまで進化したのでしょう。本田圭佑選手が語った「個の力」やザック・ジャパンが採用した「4-2-3-1」「3-4-3」などのシステムの本質を、緻密に、知的に福西さんは読み解いていきます。▼読み終わったあとにはきっと、ピッチに展開するフォーメーションや監督の采配、選手の動きの意味、現代サッカーがたどってきた歴史までが手にとるようにわかり、日本代表のポテンシャルと日本サッカーの未来が見通せるはず。2014年ワールドカップ・ブラジル大会をさらに愉しむための一冊としても最適です。▼▼内容例:「考えて走る」とはどういうことか/ボランチは「戦術の体現者」だ/遠藤保仁の「テンポを生む駆け引き」/名将ヒディンクに屈したオーストラリア戦/そのサイドチェンジ、ほんとうに有効ですか?/サッカーに活かせる日本人の「個性」とは/ドルトムント、バイエルンのバルセロナ対策/なぜユナイテッドは苦戦を強いられたのか/ザッケローニと3-4-3の真実/日本代表の課題は守備か、攻撃か/日本代表のシステム分析/集大成としてのワールドカップ・ブラジル大会/香川や長友がトップレベルで勝負できる理由 ほか

ISBN:9784569818351
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2014年04月
発売日:2014年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF