PHP新書
生活保護vs子どもの貧困
著:大山 典宏
紙版
内容紹介
受給がバレたらいじめられ、一方、働く母親の下では困窮する子どもたちの真実。▼派遣村、保護費によるギャンブル禁止条例、芸能人の母親による受給の発覚……生活保護をめぐる問題はあとを絶たない。激しいバッシングが起こるなか、2013年8月、ついに保護基準の引き下げが決定された。最大で10パーセントの削減が受給家庭を直撃する。▼しかし、生活保護の是非が取り沙汰される陰で、不幸になっている存在を忘れてはいないだろうか。ほんとうに目を向けるべきもの、それは子どもたちだ。困窮家庭に育った子どもは、十分な教育環境もなく、社会に出ても安定した職には就きにくい。さらに母子家庭の半数以上が貧困状態にあり、小中学生の6人に1人が就学援助を受けているなど、日本社会が抱える悲惨な現実がそこにはある。▼制度の賛否については活発に議論されるが、それだけで「貧困の連鎖」を断ち切れるのか。長年、行政でのサポートと民間でのボランティア活動に取り組み、双方の立場で貧困問題に取り組む著者だからこそ語れる、知られざる現場の生の声をレポートする。
ISBN:9784569815459
。出版社:PHP研究所
。判型:新書
。ページ数:256ページ
。定価:760円(本体)
。発行年月日:2013年11月
。発売日:2013年11月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS。