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鯖猫長屋ふしぎ草紙

著:田牧 大和

紙版

内容紹介

ところは江戸の根津宮永町。鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって? それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから。▼炊きたての白飯しか食べない、わがままものの猫様が仕切る長屋に、ある日素性のわからない美女が引っ越してきた。続けて、幽霊に怯える読本作家、大道芸が得意な浪人者もやってくる。一癖も二癖もある「わけあり」な人たちが集う長屋で起こるふしぎな事件の謎を解くのは、画描きの拾楽? それとも……。満を持して登場する北町定廻同心・掛井十四郎、通称・成田屋は何を画策しているのか。▼短編連作かと思いきや、最後の一話ですべての謎が明らかになる構成、ミステリアスな展開に目を開かれる。小説現代新人賞を受賞してデビューし、その実力は折紙付きの著者による、大江戸謎解き人情ばなし。

ISBN:9784569812489
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:285ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2013年06月
発売日:2013年06月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ