PHP新書
音に色が見える世界
「共感覚」とは何か
著：岩崎 純一
紙版
内容紹介
一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、Ｅ音は青緑色に、Ｆ音は紅色に、著者には感覚される。単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。▼▼「ある音楽の中では、私の前方三メートル付近で発生した青緑色の球形が、角が丸くなった黄土色の直方体になって私の右肩後ろ方向に進み、やがて背中を回って左手に現れ、そのときには群青色のカーテン状の揺らめきになっている、などということがある」（本文より）▼▼比喩や連想ではない。五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。▼▼本書では、当事者の視点から、共感覚とはどういうものなのかを解説する。▼さらに、古語や和歌の考察などを通して、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。▼▼本来、人間の基本的な感覚であったはずの共感覚とともに、現代人は何を失ってしまったのか。
ISBN：9784569771090
。出版社：PHP研究所
。判型：新書
。ページ数：224ページ
。定価：720円（本体）
。発行年月日：2009年09月
。発売日：2009年09月15日
。国際分類コード【Thema（シーマ）】 １：VSP。
