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資本主義はどこへ行くのか

新しい経済学の提唱

著:滝川 好夫

紙版

内容紹介

2009年1月20日、バラク・オバマ第44代米国大統領が誕生する。08年9月以降の世界経済の急減速は、アメリカだけでなく、これからの世界に「CHANGE」を求めている。市場原理主義の失敗をいかに克服していくのか。▼本書は、その方向性の一つに協同組合組織の父といわれる賀川豊彦の考え方と経済学を紹介している。著者は、それをベースに「道徳経済」の必要性を提唱し、社会保障制度、ボランタリズム、NPO、NGO、地域コミュニティ、倫理銀行などのテーマを論じる。「一人が万人のために」の精神こそが道徳(社会連帯意識)であり、道徳がいかにして日本の経済社会を再生するかを説明する。▼「火事場で見知らぬ人間どうしが助け合い、火事がしずまってからてきぱきと復旧につとめる日本人」という外国人の古い日本人像に、光明を見出したい。イデオロギーや数理としての経済学ではない、必要性から考えた「これからの経済社会像」を問う。

目次

●序章 21世紀の経済社会の課題 ●第1章 なぜ、困窮が発生するのか ●第2章 無限の欲望をどう満たすのか ●第3章 資本主義と社会主義、そして道徳経済 ●第4章 英米型資本主義と日独型資本主義 ●第5章 道徳経済をどう運営するのか ●第6章 道徳経済の組織を知る ●終章 自律・互助・自制のすすめ 

ISBN:9784569705798
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:184ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2009年01月
発売日:2009年01月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA