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少女が知ってはいけないこと

神話とおとぎ話に描かれた〈女性〉の歴史

著:片木 智年

紙版

内容紹介

エヴァが禁断の果実を口にしたせいで、それまで何不自由なく暮らしていたエデンの園から、追放されることになってしまった。全ての災厄の原因は、エヴァだ、女性にあるのだ。女性にかけられたこの呪いが解かれるまでには、その後、とても長い時間が費やされることになる。▼ローマ時代、「心」と名付けられたプシュケと愛の神エロスの物語が登場するも、プシュケも呪いから解放されるまでには至らない。▼十八世紀、女性作家の登場で、新しいタイプのヒロインが描かれるが、彼女たちも殻を破ることはない。エデン神話からディズニーアニメ『美女と野獣』まで、呪いはどのような道を辿って解かれていき、女性は自身の「心」と「知」を獲得していったのか。▼これまで親しんできた物語たちが新鮮に見えてくる、大人のための物語論。

目次

●第1章 エデンの園で起こったこと ――禁じる父と解き放つ蛇 ●第2章 おとぎ話に現れる女性の罪 ――嫉妬・好奇心・虚栄 ●第3章 「心」と呼ばれた少女の神婚 ――「エロスとプシュケ」 ●第4章 心と愛 ――「エロスとプシュケ」から『美女と野獣』へ ●第5章 ディズニー版『美女と野獣』 ●第6章 生みの苦しみと児殺し ●第7章 異類との婚姻 

ISBN:9784569701011
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2008年06月
発売日:2008年06月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS