老老介護
その人生学と経済学
著:吉田 春樹
紙版
内容紹介
80代の夫婦間での介護、70代の子供が90代の親を介護などのケースが、核家族化と高齢化の中で、目に見えて増加してきている。まさに、「老老介護時代の到来」である。本書の著者も、90代の親を特養老人ホームに入居させており、自宅介護ではないが、自ら直面する問題として、正面から向き合っている立場にある。この、「老老介護」は、世界にもまだ類例のない、つまりお手本のない問題である。北欧などの例が、老人問題にはよく引き合いに出されるが、これは、高福祉高負担社会の例であり、そのようなシステムになっていない日本では参考に出来ない。日本は日本なりに今後の解決策を模索しなければならないが、どのような事を基本に考えて対策をなすべきか。その議論の出発点となる一冊として、ぜひ読んでおいてほしい作品である。
目次
●第一章 なぜ老老介護を論じるか ●第二章 老老介護の人生学 ――親子で人生の奪い合い―― ●第三章 続・老老介護の人生学 ――「晩秋期」への提言―― ●第四章 特異な人口構成、その重い負担 ●第五章 老老介護、財政の危機はここまで来ている ●第六章 老老介護の経済学 ●第七章 晩秋期への添え書き
ISBN:9784569701004
。出版社:PHP研究所
。判型:4-6
。ページ数:248ページ
。定価:1500円(本体)
。発行年月日:2008年06月
。発売日:2008年06月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。