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PHP新書

「私はうつ」と言いたがる人たち

著:香山 リカ

紙版

内容紹介

――ある日の診察室▼「私うつ病みたいです。休職したいので、診断書ください!」▼この思い込みにまわりは迷惑、ほんとうに苦しんでいる人が泣いている。▼仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。格差はうつ病にもおよんでいる。安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、同僚たちはシラケぎみ。はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか?▼新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。その不自然な構造と心理を読み解く。▼【内容】「ならし出社」でうつ病が悪化/リハビリがてら(?)の転職活動/ネットカフェ難民にすらなれないうつ病のフリーター/うつ病と診断されずにショックを受ける/だれも得をしていないetc.

目次

●序章 一億総うつ病化の時代 ●第1章 うつ病セレブ ●第2章 うつ病難民 ●第3章 「私はうつ」と言いたがる人の心理 ●第4章 うつ病をめぐる誤解 ●第5章 「自称うつ」と「うつ病」をどう見分けるか? ●第6章 うつ病というとなんでも許される社会 ●終章 ほんとうにうつ病で苦しんでいる人のために

ISBN:9784569699530
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:200ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2008年07月
発売日:2008年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ