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PHP新書

京の花街「輪違屋(わちがいや)」物語

著:高橋 利樹

紙版

内容紹介

京都・島原といえば、かつて興隆をきわめた、日本でいちばん古い廓(ルビ:くるわ)。幕末の時代、新選組が闊歩したことでも有名である。その地でたった一軒、現在でも営業を続けるお茶屋が、輪違屋(ルビ:わちがいや)である。芸・教養・容姿のすべてにおいて極上の妓女(ルビ:ぎじよ)、太夫(ルビ:たゆう)を抱え、室町の公家文化に始まる三百年の伝統を脈々と受け継いできた。 ▼古色なたたずまいを残す輪違屋の暖簾をくぐれば、古(ルビ:いにしえ)の美しい女たちの息づかいが聞こえてくる。太夫のくりひろげる絢爛な宴は、多くの客人たちを魅了し続けている。 ▼本書では、輪違屋十代目当主が、幼き日々の思い出、太夫の歴史と文化、お座敷の話、跡継ぎとしての日常と想いを、京ことばを交えてつづる。あでやかでみやびな粋と艶の世界――これまでは語られることのなかった古都の姿が、ここにある。

目次

●第一話 輪違屋に生まれて ~跡取り息子の日々 ●第二話 最古の花街 島原、最後の置屋 輪違屋 ●第三話 極上の妓女(おんな)・太夫 ●第四話 京都の花街 ●第五話 お座敷にあそぶ ●第六話 きょうの輪違屋十代目 ~郭(さと)の情緒(よそおい)  

ISBN:9784569693781
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:200ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2007年08月
発売日:2007年08月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC