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オッペンハイマー 上

「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

著:カイ・バード
著:マーティン・シャーウィン
訳:河邉 俊彦

紙版

内容紹介

2006年ピュリッツァー賞受賞作品。「原爆の父」と呼ばれた一人の天才物理学者J.ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問いかける全米で絶賛された話題作の邦訳。▼裕福な家庭に生まれたオッペンハイマーがその才能を開花させていく過程を綴る。彼は学問に打ち込む一方で、心身のバランスを崩し、なかば躁鬱の状態に陥る。ドイツのゲッチンゲン大学に招聘されたころから、症状も改善し、理論物理学者としての前途が大きく開けてくる。やがて、原爆プロジェクトの委員長に任命され、開発にあたるようになる。研究にあたっては、彼自身の中に忸怩たる思いもあったようだ。1945年7月16日早朝、実験が成功した彼は「われわれ全員がこの瞬間“ちくしょう”になってしまった」と呟き研究所をあとにする。

目次

【第Ⅰ部】●第1章 彼は新しいアイデアのすべてを、完璧に美しいものとして受け入れた ●第2章 独房 ●第3章 とても苦しい日々を送っています ●第4章 勉強は厳しい、しかし有り難いことに楽しい ●第5章 オッペンハイマーです ●第6章 オッピー ●第7章 ニムニム・ボーイズ 【第II部】●第8章 一九三六年、私の関心は変わり始めた ●第9章 フランクは、それを切り抜いて申し込んだ ●第10章 ますます確かに ●第11章 スティーブ、君の友人と結婚するよ ●第12章 われわれはニュー・ディールを左に追い込んでいた ●第13章 急速断裂コーディネーター ●第14章 シュバリエ事件 【第III部】●第15章 彼は非情な愛国者になっていた ●第16章 あまりにも秘密主義 ●第17章 オッペンハイマーは、真実を言っている ●第18章 自殺 原因不詳 ●第19章 彼女を養女に引き取ってくれない? ●第20章 ボーアは神、オッピーはその預言者であった ●第21章 ガジェットが文明におよぼす影響 ●第22章 とうとう、全員がこんちくしょうですね

ISBN:9784569692920
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:504ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2007年07月
発売日:2007年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB