哲学ワンダーランド
〈わかる〉ための道具箱
著:貫 成人
紙版
内容紹介
ひとが生きているうちに直面するさまざまな問題について考えぬいてきたのが、哲学である。そして哲学者があれこれ考えるなかで、同じ問題についても、さまざまな考え方の可能性があることが示された。すなわち、多様な考え方のアーカイブ、貯蔵庫が哲学である。▼本書では、「話せばわかるものなのか」といったことから、「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ政府は日本人の生命を守らなければならないのか」といったテーマまで、現実の疑問から出発し、そのことから哲学の多様な考え方をできるだけ程度を落とさず、しかも誰にでも理解できるように示したものである。▼哲学という回路、道具を用いることによって、多様な世界観がひらかれる。ものを考えるうえでフットワークを軽くするのが哲学である。それが描く世界はある種ワンダーランドのようである。多様な思考の型がパノラマのように展開される「哲学ワンダーランド」へようこそ。
目次
●第1章 他人という難問 ●第2章 かぎりなく不透明な「わたし」 ●第3章 欲望のしくみ ●第4章 生きるということ ●第5章 生まれおちた時と場所 ●第6章 何をどう「考える」のか