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声をなくした紙しばい屋さん

作:関 朝之
絵:吉川 聡子

紙版

内容紹介

昭和初期から30年代頃まで、多くの子どもたちを魅了した街頭紙しばい。時代の流れによって、街頭紙しばいも紙しばい屋さんも姿を消してしまった。しかし、そんな中で、紙しばいの良さを伝えていこうと、今でも紙しばい屋さんとして活動している森下正雄さん。子どもたちの笑顔と、紙しばいの面白さに惹かれ、紙しばいにすべてを捧げた森下さんに、ある日思いもよらない悲劇が襲いかかった。▼声のかすれを感じ、病院へ行った森下さんに告げられた病名は「喉頭がん」。手術を行い声帯を摘出することになった。しかし、再び紙しばいを演じたいという気持ちを失わなかった森下さんは、手術後、声を取り戻す練習を必死につづけた。ところが、紙しばいができるような声は戻らない。そんなある日、森下さんに一通の封書が届いた。▼紙しばい屋さんの命ともいえる「声」を失いながらも、あきらめない気持ちと、人々の優しさと励ましによって、夢を叶えた感動の物語。

目次

[1]紙しばいができなくなる!? [2]シベリアからの帰還 [3]街角に戻ってきた紙しばい屋さん [4]ドキドキの紙しばい師デビュー [5]小さな折鶴 [6]大人気の「正義の味方」 [7]街から消えていく紙しばい屋さん [8]お父さんの願い [9]「昭和」と「平成」の間で [10]最後の「黄金バット」 [11]よみがえった「声」 [12]神様からのおくりもの [13]時代の流れでも変えられないもの

ISBN:9784569689005
出版社:PHP研究所
判型:A5
ページ数:136ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2008年07月
発売日:2008年07月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ