いのちの音
かけ橋になったスヒョン
作:吉川 良
絵:味戸 ケイコ
紙版
内容紹介
2001年1月に新大久保駅で大きな事故がありました。酔ってホームから転落した人を助けようとして、二人の男の人が線路に飛び降り落命した大事故です。▼助けようとした一人・スヒョンは、韓国からの留学生でした。▼自分の命を賭けてまで、人を救おうとしたスヒョン。しかし、スヒョンのことはマスコミで、短期間に大きく報道されたあとは、語られることも少なくなってきました。▼この物語では、男の子がおじいちゃんとサッカーを見た帰り道、今では事故を想像することもできないホームを通過することから、はじまります。ホームにしゃがみこみ手を合わせたあと、忘れられたスヒョンのことを語るおじいちゃん。その話からスヒョンの姿を思い描く男の子。物語は二人の語りだけで静かに展開していきます。▼スヒョンの行動の評価をするのではなく、どのように育ったのかを脚色を交えずにたんたんと紹介した「いのちを考える絵本」です。
ISBN:9784569683096
。出版社:PHP研究所
。判型:A4変
。ページ数:32ページ
。定価:1120円(本体)
。発行年月日:2001年12月
。発売日:2001年12月19日。