PHP文庫
神出鬼没! 戦国忍者伝
著:柴田 錬三郎
著:五味 康祐
編:細谷 正充
紙版
内容紹介
戦国乱世の闇に跋扈し、歴史の裏側で壮絶な闘いを繰り広げた忍者たち。彼らこそが、戦国時代の裏面を彩る主役だ!▼本書は、忍びの者を主人公とする傑作短篇小説を集めた一冊である。▼北条氏直のご落胤が落ち延びる途中で甲賀忍者に誘拐され……と、通説を大胆に改変した五味康祐の「猿飛佐助の死」。▼武田信玄、上杉謙信を暗殺、さらには織田信長をも謀殺して、天下の帰趨を転じさせた忍びを描いた柴田錬三郎の「百々地三太夫」。▼“くノ一”望月千代、加藤段蔵、服部半蔵と有名な三人を登場させて、男女の長きにわたる闘いを活写した光瀬龍の「女忍小袖始末」。▼このほかに、織田信長の伊賀国討滅作戦に光をあてた神坂次郎の「最後の忍者――天正伊賀の乱」、幻術師・果心居士と梟雄・松永弾正久秀を取り上げた綱淵謙錠の「叛(はん)」、山岡道阿弥と甲賀者の活躍を描いた徳永真一郎の「関ヶ原忍び風」など、全八篇を収録。時代小説ファン待望のアンソロジーである。