PHP文庫
東郷平八郎と秋山真之
著:松田 十刻
紙版
内容紹介
ロシア最強と謳われた「バルチック艦隊」が日本にやって来る――。▼世界の海を半周してきたこの史上空前の大遠征軍を、日本海軍は破ることができるのか。まさに日露戦争の正念場というべき戦いに、己が全精力を傾けて日本海海戦を完全勝利へと導いた名コンビがいた。その名は、連合艦隊司令長官・東郷平八郎と、先任参謀・秋山真之――。▼かたや口数が少なく寡黙だが、すべての将兵から信頼された統率力抜群の提督。かたや「智謀湧くが如き名参謀」と世に評された、海軍きっての天才戦術家。その生い立ちも性格も異なる不世出の海軍軍人二人はいかなる出会いをし、迫りくる祖国存亡の危機を救ったのか?▼東郷が世に出るきっかけとなった幕末の薩英戦争から始まり、戊辰戦争、明治維新、日本海軍の誕生、秋山のアメリカ留学時代、日清戦争、そして連合艦隊の編成と日露戦争の開戦……。およそ四十年間の波瀾の道程を、克明にかつ勇壮に描ききった長編歴史小説。
目次
【第一部】それぞれの旅路 ●第一章 雄飛 ●第二章 明治人の気概 ●第三章 日清戦争 ●第四章 名参謀への道のり 【第二部】日露戦争 ●第五章 開戦 ●第六章 ロシア太平洋艦隊の壊滅 ●第七章 日本海海戦